お通夜やご葬儀に参列される事が年齢を重ねる度に増えて来ると思います。
そこでよく悩むのがお焼香のやり方ですよね。
1回?2回?悩みながら前の人のマネをしていませんか。
結論は何回でもいいと思います。
お焼香のやり方は各宗派、さらに同じ宗派でも地域によってバラバラです。
喪家の宗派に合わせるのか、自分の宗派に合わせるのかによっても変わってきます。
作法ではなく故人様に対する感謝や生前の思い出などを思い出しながら静かに手を合わせる気持ちだと私は思います。
お焼香の流れ
基本的なお焼香の流れは
・喪家に一礼
・祭壇に一礼
・お焼香、合掌
・つまんだ抹香を平らにする
・喪家に一礼、席に戻る
この一連の流れが分かっていれば特に相手側へは失礼に当たらないと思います。
お焼香の由来
ちなみに、お焼香の由来はインドにあると言われています。
仏教が始まる前から香を焚くという行為が行われていたようです。
インドはとても暑い国。
昔は、クーラーなどの空調設備もなかったため、人々はたくさん汗をかき体臭が漂っていました。
この臭いを消すのに香が使われていたのです。
お釈迦様が仏教を広め始めた当初は、仕事で汗をかいた労働者が熱心に説法を聞きに集まっていました。
人々の体臭が気になり説法に集中できなくなったお釈迦様がお香を焚き始めたといういわれがあります。
これが仏教において香を焚く始まりとなったのでしょう。
また、インドの葬儀の場合、暑さにより遺体の腐敗臭がするので、この臭い消しとして香が焚かれるようになりました。
さらに、インドは天然の香木の産地としても有名。
お線香などでよく目にする白檀(びゃくだん)がインドで豊富に採取できます。
そのため、香を焚く際に使用され普及してきたのです。
宗派別のお焼香
天台宗 :抹香を額の高さに掲げる。回数は1~3回
真言宗 :抹香を額の高さに掲げる。回数は3回
浄土宗 :抹香を額の高さに掲げる。1~3回行う
浄土真宗:抹香を掲げず、そのまま香炉にくべる。
本願寺派は1回、真宗大谷派は2回行う
臨済宗 :抹香をそのまま香炉にくべる。1回行う
曹洞宗 :最初の1回は抹香を額の高さに掲げる。2回目はそのまま香炉にくべる
日蓮宗 :抹香を額の高さに掲げる。1~3回行う